音楽レビュー Ruby Turner

音楽レビュー Ruby Turner "All That I Am"
音楽レビュー Ruby Turner "All That I Am"

All That I Am (2014)


(★★★★☆ 星4つ)




Ruby Turnerはチャートを賑わせたこともないので、知る人は日本では少ないかもしれない。ジャマイカ出身のシンガーで、1986年にアルバムデビューして以来、着実に活動し続けている。
俺が初めて聴いたのは1991年の”The Other Side”。その時にはニュージャックスイング華やかなりし頃で、派手派手しい音が好きだったので、何だか暗くて陰気でパッとしないなあ、くらいの印象で、あまり繰り返し聞かず、その印象のまま20余年が経過した。

アルバム自体は数年ごとに出ているようで、去年出たこのアルバム”All That I Am”を聴いてみた。これがなかなかいい。自分自身も20数年を経過して音の色々を受け入れられるようになったこともあるが、ブルージーでハスキーなRuby Turnerのボーカルが、ほとんどライブテイクかと思うような生音主体のトラックに乗って流れると、どこかほっとする。
それでいてダルではない。例によって派手さはなく、どちらかというと伝統的で、ブルースやフォークのような土臭い感じさえするのだが、音楽の本質がしっかりしているがゆえに、聴き飽きることがない。こういう人が音楽をやって行けていてよかったと思わせた一枚。(2015/4/10 記)

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