音楽レビュー Mýa

音楽レビュー Mýa "Smoove Jones"(★★★★☆ 星4つ)
音楽レビュー Mýa "Smoove Jones"(★★★★☆ 星4つ)

Smoove Jones (2016)


(★★★★☆ 星4つ)




5年ぶりのアルバム。キュートさを保ったセクシーさが魅力のMýaは、その路線を踏襲しながら新しい音を届けてくれた。メロディーがしっかりしていて、キャッチーで、音が痩せていないのがいい。女性R&Bシンガーの2016年リリースのアルバムは、個人的にがっかりしたものが多かったが、このアルバムは、内省的を標榜した結果ギスギスした不幸な内容になったりしていない。チャーミングで健康的なセクシーさは、これもこれで確固たる意志に基づく一つのスタイルと言える。

具体的に言うと、Mýaの声の出し方は恣意的とってもいいようなコケティッシュなスタイルだが、それでもきちんと高音域まで出る。その魅力をきちんと伝えるようなサウンドスタイルは、例えば”One Man Woman”のような良曲で存分に活かされている。今の時代のカスカスの音や、あるいは傷ついて飛べない鳥のような自分を気取るような不幸な音が席巻する中では、賛同を得にくいかもしれないが、こうしたチャーミングなR&B女性アーティストの存在価値は、もっと支持されてほしいものだ。(2017/1/3 記)

K.I.S.S. (2011)


(★★★☆☆ 星3つ)

Mýaを初めて聴いたのは、Christina Aguilera, Lil Kim & Pink!との合同シングル”Lady Marmalade”ではなかったか。あの時にはやはり目立っていたのはChristina AguileraとPink!で、なんとなく他に埋もれてしまってはいたが、前後して出たシングル”Free”のリミックスで、ポップないい歌声をしていると思った記憶がある。しかし、ソロアルバムを聴こうと思うほどに食指は動かず、今回初めて聴いた。

“K.I.S.S.”は、ジャケット写真同様、セクシーながらもどこか品を保っていて、やはりポップでいくぶんコケティッシュな歌声でいいと思う。が、やはり中庸な印象から抜け出る何か強烈なものがほしいと思ってしまう。耳に心地よいのだが、流れていってしまうのだ。あんまりどの歌手もガンガンやられると疲れてしまうと思う場合にはいいのだが。好感度はあるのだが、立ち位置の難しいアーティストと思う。

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