音楽レビュー Janelle Monáe

(★★★★☆ 星4つ)
(★★★★☆ 星4つ)

The Electric Lady (2013)


(★★★★☆ 星4つ)

強烈な個性を押し出していた前作に比べ、ずいぶん聴きやすく、「売り」に転向した感がある。共演アーティストも様々で、Prince (いつの間に名前を記号から元に戻したのだろう)、Erykah Badu、Solange等とずいぶん豪華。ただしPrinceをフィーチャーした曲は肩すかしもいいところで、全くPrinceの良さが出ていなかったし、意外にもErykah Baduとは似すぎていてPVを見てさえどっちがどのパートを歌っているのか分かりにくかったが。

あまりにコンセプチュアルだった前アルバムからすると、この聴きやすさという進化は良い方に捉えるべきだろう。彼女がちゃんとした歌唱能力を持っている、こけおどしではないことが分かるからだ。
意外だったのはJackson 5のカバーの”I Want You Back”。実にみずみずしいアコースティックな編成で、まるでAdriana Evansかと思うようなフリーソウルっぽい仕上がりだった。(2013/10/14 記)

The ArchAndroid (2010)


(★★★☆☆ 星3つ)

Janelle Monáeの個性は卓越していて、コンセプチュアルなアルバム作りからしてそれを表している。未来からやってきた彼女が現代に落としこむ音楽は、古代インドの叙事詩のように謎めいている。Suiteと題されるInterludeが入っているのは、彼女の複数のアルバムに渡るその物語の断片挿入であり、非常に興味深い。

一応R&Bに分類したが、ジャズファンクのようなナンバーもあり、ロックもあり、守備範囲は広汎。ただ、どれも聴きにくい。流れていて快適かというとそうではないという意味で。つまり、そこに何らかの意味を見出させようとする音作りがなされているのだ。ポテンシャルは感じるものの、難しいなと感じさせられた。(2013/10/14 記)

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