音楽レビュー Bruno Mars


24K Magic (2016)


(★★★★☆ 星4つ)




今まで興味が湧かなかったBruno Mars。このアルバムのカバーアートもおよそ好みでなかったので、聴くのを躊躇していたのだが、今ではビッグネームだし、どんな音楽をやっているのか位知っていてもよかろう、と期待せずに聴き始めて、ワオ!と叫んでしまった。いいじゃないか!

題名は「時代を超える本物の輝き」から来ているのだとか。何だかDeBeersのコピーを思い出した。それはともかく、そのタイトルのとおり、オーソドックスながらグルーヴィーな良質のR&Bのサウンドスタイルが心地よい。ファンキーでありながら、洗練もされており、少々ダサい表現ながら「ワル」を気取っていながら健全ささえ感じさせるほどだ。

歌も申し分なく、聴くにつけて、今まで彼の音楽に興味を示さなかったことを後悔した。陰鬱でメロディーのない単調なフレーズだけが繰り返される音楽に飽き飽きしていたところ、こうした音楽が人気を博しているのは喜ばしい。(2016/12/6 記)