音楽レビュー Nina Vidal


The Open-Ended Fantasy (2011)


(★★★★☆ 星4つ)

Nina Vidalはネットに音楽を投稿していたらそれが日本のレーベルの目に留まりデビューした人だそうだ。その後iTunesのコンテンポラリー・ジャズチャートで1位を連続記録したのだとか。ともかくも聴いてみる。

線の細い声で、華やか目のオープニングナンバー”Games”では少しバック負けするかなとの印象もあるが、小編成の続くナンバーなどではしっくりくる。爽やかな声質なので、嫌われることはないだろう。コンテンポラリーというくくりのせいか、R&B寄りの楽曲もあり、Stingの名曲”Fragile”のカバーありと、聴きやすい。これは彼女自身の責に帰すべきことではないが、多少ピアノアレンジがバッキングコードばかり弾かせるもので、ジャズとしては平板すぎるかなとも思える曲もある。しかし、彼女自身は安定した実力の持ち主だ。(2014/1/9 記)