音楽レビュー Zedd


True Colors (2015)


(★★★★☆ 星4つ)




リミックスワークに始まり、Ariana GrandeやSelena Gomezの曲をプロデュースするなど、まさに今を生きるアーティスト。ソロ名義でのこのアルバムにもSelena Gomezがフィーチャーされており、その曲”I Want You To Know”はボーナストラックでリミックスが2曲入っている(デラックス盤の場合)。

肝心の音だが、そうしたアーティストなので当然EDMっぽい音。DTMをかじっている者としては、「ああ、そういうことエレクトリックミュージックだったら一度はやりたくなるよね(でも飽きるけど)」という音色いじりが満載。ハーモニゼーションは予定調和的で目新しいところはない。それはEDMが台頭する前、トランスが花盛りだった頃と同じだ。

こういうアルバムは時代の布石として聴いておくのが良いのかもしれない。これが例えばFrankie Knucklesのように、10数年して聴き返して価値があったなと思えるかどうかは別として。(2015/7/1 記)