映画レビュー アンダーワールド 覚醒 (Underworld Awakening)



(★★☆☆☆ 星2つ)



旅行中に飛行機内で暇つぶしに鑑賞。どうもこの手の物を観るのは自分の悪趣味なところ。

さて、この映画だが、バンパイアと人間社会の激しい対立という背景設定、そして変異やDNAを利用して人間を改造しようとする倫理的抑えのない会社の存在、変異したモンスターの登場、と、どれもがどこかで見たイメージの寄せ集め。主人公の女は黒のエナメルスーツでロングコートを着たり、と、『マトリックス』のイメージまんま。途中で、死んだ仲間の体に手を差し入れて心臓を掴みショックを与えて蘇生させるなどというパクリシーンも披露してくれる。

もう2012年なので、さすがにCGは進化していて映像に違和感はないのだが、そんな技術的なことはさておき、そうした筋立てだからもう結末は決まっているので、後はただ映像が流れていくのを見る(観る、ではなく、見る)だけで面白味はない。つまり、案の定な終わり方をする。邦題の『覚醒』は原題ではAwakening。これまたこの手の映画にありがちなシリーズ化の意図で造られている訳で、そこら辺も飽き飽きな感じ。

飛行機でまずい飯を食わされた後に眠れない時見るくらいの物で、終わった後には何も残らないし、あまり思い出す価値もない映画。(2012/5/26 記)