映画レビュー ファッションが教えてくれること (The September Issue)

(★★★★☆ 星1つ)
(★★★★☆ 星1つ)


(★★☆☆☆ 星2つ)

Vogueのアナ・ウィンターのドキュメンタリー。あの下らない『プラダを着た悪魔』がヒットしてそれにあやかろうとしたのか、それともあれで巷に広まってしまったアナ・ウィンターの悪評を挽回すべくしてできたのか知らないが、『プラダ~』の後発的内容のドキュメンタリー版といった趣き。

そしてその内容はどうかといえば、少なくとも彼女とその下僕達が何かを作ろうとしているのは分かる。が、要するにビジネスの基本としての上意下達と、組織がスムーズに仕事を回すために必須である下への権限委譲(つまり下の人の仕事を信頼してそこでの采配を任せること)がうまく行っておらず、ビジネス「ごっこ」をしているだけという世にもお粗末な様子が見てとれて可笑しい。
そんなことをのうのうとさせてしまっている発行元のコンデナスト社の情け無さっぷり(この映画にはコンデナストのコの字も出てこない)を思い浮かべながら、彼女らの狂騒曲を楽しむにはいい映画。
そしてファッションオカマのファッションヴィクティムぶりを冷笑する気持ちで見れば、極めて興味深い変わった業界の実態が見てとれる。要するに、この映画ではアナ・ウィンターの汚名挽回は全く成功していないが、事実の片鱗は知れる。

ところでファッションリーダーとして君臨していて自分自身のファッションに一部の隙もないはずのアナ・ウィンターだが、ダチョウに見えて滑稽で仕方がない(特にファーを着た時)と思うのは俺だけか。

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