飲食店レビュー シェ松尾・青山サロン(フランス料理 渋谷区渋谷1丁目)

鮪を詰めた味恋トマトのフリボリテ サーモンマリネのロンド 雲丹とキャビア。緑のソースは春菊、黄色のソースはパッションフルーツ。糖度の高いトマトとそれぞれがよく合っていた。
鮪を詰めた味恋トマトのフリボリテ サーモンマリネのロンド 雲丹とキャビア。緑のソースは春菊、黄色のソースはパッションフルーツ。糖度の高いトマトとそれぞれがよく合っていた。

(★★★★☆ 星4つ)

シェ松尾・青山サロンはフレンチレストラン。シェ松尾の松濤レストランに次ぐ2店目(ティーサロン除く)で、1995年に開店した。オーセンティックでクラシックな雰囲気の店で、店内にはデコラティブな1898年のスタインウェイのグランドピアノが置いてある。

平日夜にディナーで利用した。我々が一番のりの客だったが、その後入ったのは他に2組。来店するとまずウェイティングバーに通されて、アペリティフが供される。ロゼのスパークリングワイン(クレマン)だったが、食前には若干甘すぎるし、風味も楽しめるものではなかったので、2口ほど口にして下げてもらった。

少し落ち着いてからテーブルへ。コースは予め予約の「季節のコースディナー」で、ちょうど春メニューになったところ。皿の内容を確かめて、コースを通じてシャンパンをオーダーすることにする。ワインリストは充実していたが、見たところソムリエ不在? 金のぶどうのバッヂをした人がいなかったし、ワインリストのうちシャンパンのトップキュヴェにビンテージの表記がない。そこで、何年であっても外れがなく、春の味わいにはエレガントだから合うだろうとPerrier-Jouët Belle Époque Brutを選択。出てきたのはヴィンテージ2000(!)で大正解。

料理は全般にオーソドックスながらも和の食材が適所に用いられていて、確かに春を感じられるものだった。コースを終える頃には満腹になる量だが、1つずつは多すぎず少なすぎず。味わいも新奇な感じはないが安定していた。各皿の詳細は写真キャプション参照。

年配のサービス係と比較的若いギャルソン、それに支配人のサーブがあったが、ウェイティングバーでスパークリングを別客に開栓する時に盛大に「ポン!」とやっていたのはちょっとびっくり。若いギャルソンは料理の進行具合を見て厨房に伝える役目などしていたが、こちらの気配を伺うのが露骨すぎ。レストラン内は奥のサロンと厨房に近いテーブルスペースとに区切られていて、我々は前者におり、後者から見られているのがいかにも覗いていますというのがバレバレで、あれは要改善。テーブルのサービング担当の年配の方はさすがにこなれていた。
しかし高級サロンでソムリエ不在の状態は大丈夫なのだろうか。いる人も多少ワインのことは分かるのだろうが、少なくともシャンパンのメニューにビンテージの表記がなかったのは疑問符。ひょっとして値付けを知らない?と思われるようなものもあって、我々の選択であるBelle Époqueは大変にお得な値段で飲めたが、その点が少し心配。ソムリエを置くと店的にはコストがかかるだろうけれども、高級サロンであるならそこは外してはならないのでは。ひょっとして週末や休日などにはソムリエがいたりするのだろうか。(2014/3/22 記)

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