ブックレビュー『帝都東京・隠された地下網の秘密』


秋庭 俊(著)


(★☆☆☆☆ 星1つ)

読みにくい。「事実」として書証に挙げたつもりの地図も単に貼り付けたスクラップで、そこから自分が何を読み取ったかという対照のためでなく、読者に不親切。

「東京には政府によって伏せられた巨大地下網が戦前から存在した」と主張する筆者の「こうあれかし」という思い込みが単に延々繰り返されているだけで、検証効果に乏しく、カバーには「ノンフィクション」とあるが、これはノンフィクションではなく妄想随筆である。 看板に偽りあり。