映画レビュー おそいひと

(★★★☆☆ 星3つ) 重度身体障害者(脳性麻痺の人)が介護者への失恋を機に連続殺人犯になるという内容で、物議を醸した映画。主演自体も脳性麻痺の男性が、これまた本名と同名で演じている。 「差別を助長する」などとの危惧感か…

映画レビュー めがね

(★★★★★ 星5つ) のほほんとユーモラスで平和で、何も起こらないんだろうなあという期待(?)そのままに、何も起こらずにエンディングを迎える。それは、荻上直子監督の前作『かもめ食堂』と同じで、観る人はそれを期待している…

映画レビュー かもめ食堂

(★★★★★ 星5つ) 日々は淡々と流れ、ドラマは起こらないのだが、その穏やかな流れを描くこと自体に意義があると思わせる作品。 映像は清潔で、どこか浮世離れしていて、リアルな生活を描いているように思って見ていると、税金も…

映画レビュー 呪怨 パンデミック

(☆☆☆☆☆ 星ゼロ) 駄作もいいところ。前半1時間は退屈で退屈で。圧縮して1時間のミニムービーにした方がまだ見られる。 ストーリーも映像も見るべきところがない。「伽椰子誕生の謎」とか書いていたがこじつけで、前作に伏線も…

映画レビュー 双生児 -GEMINI-

(★★★★★ 星5つ) 江戸川乱歩原作らしい。原作は知らなかったのだが、二重三重に転化していくストーリーは見ていて飽きない。本木雅弘が鬼気迫る演技で魅力的。りょうの妖しい美しさも独特の世界観にうまくはまる。 映像がアバン…

映画レビュー カポーティ (Capote)

(★★★★★ 星5つ) 『叶えられた祈り』(書籍レビュー参照)執筆中に社交界から総すかんを食らい、アルコール中毒で死んだカポーティ。あの誰からも愛されない性格の萌芽、そしてその「異常な」増大がうまく描かれている。 観なが…

映画レビュー キャタピラー

(★★★★★ 星5つ) 観ようと思っていてひきずっており、ようやくこの時期になって観たのは、若松監督の1周忌。呼ばれていたのだろうか。それはともかく、漫画本は本のレビューの中唯一の漫画本としてレビューしているが、テーマの…