連鎖思考


シュールな夢

先週金曜日の夜、シュールな夢を見た。

2011/2/11夜の夢日記

俺はどこかの大きな寺の顧問弁護士になっていて、寺のお堂で会議があるというので出向く。と、その内容は、寺に納められている像から時代的に説明のつかないオーパーツのような物が見つかったというもの。お堂にある本尊の横を見ると、青銅製の小さな像がいくつもあり、いずれもその時代にそぐわない未来的な服装をしている。

時間を置いて、お堂では儀式が始まる。中が空洞で表だけが張られた金属製の大きな十字架と、水槽が用意され、水槽には貝が入っている。貝は、貝殻がなく、牡蠣の中身のような身だけで生きており、それが底の方にいくつも泳いでいる。人が並んで、順番に十字架を両手に持つのだが、十字架を持った者は、その者の体験の中で一番悲しい思いを人にさせたことを思い起こされて、その場で悲しみに打ちひしがれる。そして、十字架で貝を水から掬い出すと、その貝は悲しい思いをさせられた人の化身で、掬い出すことが供養になる。人々は列を作って順番に、突然悲しんでは涙を流しながら身だけの貝を十字架で掬う……。

夢自体にそう深い意味はないだろうが、忘備録として書いておく。

シュールというか

ちょっと不思議なことがこの前の日曜日に。じょにおも休みだったので、一緒に車で出かけた。吉祥寺近辺のとある交差点近くに差し掛かったとき、交差点手前から歩道にずらずら人が出てくる。その数30名ほど。「何か集まりでもあったのかねえ」と言いながらその連中が交差点を横切って行くのを、じょにおと2人して見ていた。信号が変わって交差点に近づき、人が出てきた所を見ると、「?」。そこには小さな鳥居と、奥に扉の閉まったお稲荷さんがあるばかりで、人が30人も収まるべきスペースがないのだ。脇はすぐ隣のビルで、そこにも出てくる場所はなし。交差点を横断して行ったはず、とその先を見ても、そんな集団はなし。

ちなみによく晴れた午後である。何だったのか。

で、出かけていった先は某ワインショップ。なのだが、あまり買いたいようなものはなかった。ニューワールド特集で入ったメインの棚一面がカリフォルニアやオーストラリア、南アフリカ産の物で占められていたのも一因だろうが、置いてあるニューワールド以外のワインの値段はざっと見て1本平均7、8千円~。なのに入口近くには直射日光のあたる場所にスパークリングワインのミニボトルが置いてあったりして、管理は今ひとつな感じ。そしてシャンパーニュはあまり展開がなく、アイスワインの取り扱いはなし。しょうがないので、退屈なのを2、3本見繕って買ってきたが、高級品のみ取り扱いのヴィンテージセラーならまだしも、そう広くない路面店のワインショップでそれなら、もう行かなくていいかな。雰囲気商売な気がする。

そうそう、シャンパーニュで思い出した。

鬼の財務大臣の厳しいまなじりがほんの少し緩むバレンタイン。またシャンパーニュを飲んでみた。今回のはHenriot Brut Millesime 1996。ネットで買うと割と安くて、6千円台~7千円位で手に入るところもあるようだが、店頭で買ってきた。上のワインショップではない。

Henriot Brut Millesime 1996
Henriot Brut Millesime 1996

1996年というと、自分の中の年代整理では新しい部類に入るのだが、もう15年も経っていることになる。開栓してグラスに注ぐと、泡立ちは穏やか。香りも派手さはないが、奥深い感じで、花とドライフルーツと蜂蜜の組み合わさったような香り。色はゴールド。

シャンパーニュグラスを泡立ちとともに撮るのは意外に難しい。
シャンパーニュグラスを泡立ちとともに撮るのは意外に難しい。

Deutzのような時間とともに開いて刻々と味も香りも変わってゆくドラマティックさはなかったが、華やぎとリラックス感の両方を提供してくれる上品な味で、これはやはり並ではない。飲むに値する1本だった。

あと、やっぱりバレンタインといえば

雪が降りましたね。

我が家のテラスのテーブルもこんもりと。
我が家のテラスのテーブルもこんもりと。
神社に出かけてミニ雪だるまを作る。
神社に出かけてミニ雪だるまを作る。

ではなくて、チョコレートじゃないですかそうでも言っておかないといいチョコレート食べる機会を逸してしまう。ということで、ここは買うしかないと訪れたのは、丸の内にあるカカオサンパカ。ここはスペイン王室ご用達の高級ショコラティエなのだが、カカオ農家を支援し、カカオ豆の生産段階から品質管理を行っているらしい。中世の侵略国家スペインの罪滅ぼし?(笑)もとい、素材に対するこだわりがここの第一の特徴と言えるだろう。カカオ豆の違いによる味わいの違いを楽しむ商品も並んでいた。今回買ったのは、「フルータス」と呼ばれるライムとラズベリーのトリュフチョコレートと、「イノバシオーネス」と呼ばれる新しい素材とのコンビネーションを楽しむチョコレート。いずれも4個のパッケージで2箱。

まず、フルータス。

2種類が2つずつ入っている。
2種類が2つずつ入っている。

ライムはすがすがしいライムの香りとチョコレートの味わいがおもしろかった。ラズベリーは上品で、フランス産のラズベリーラズベリーしたものよりも上品な感じ。

そしてイノバシオーネス。

こちらには1種類ずつ違うのが4個。
こちらには1種類ずつ違うのが4個。

バルサミコ酢を2種類のガナッシュでコーティングしたもの、オリーブオイルのミルクトリュフは、いずれも新鮮な香りが際立っていた。パルミジャーノが入ったものは、塩味の効いた大人の味。そして黒トリュフは、馥郁たるトリュフの香りが鼻に抜け、まるで森の中に連れ出されたような衝撃。そしてその風味は強く、ケチくさいフランス料理でパラパラと消しゴムカスのように散らばったあれとは比べ物にならず、食べ終えて唇に軽い痺れを感じるほどだった。たかが2センチ角ほどのガナッシュに高い値段をつけているだけのことはある。値段? ワインショップの平均価格だのアンリオがネットだと安くていくらだのとさんざん言って、これ以上言うのは野暮なので…。(逃)